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2022/11/02

中国商用EV、日本向け専用車 広西汽車が150万円軽バン

中国メーカーが商用電気自動車(EV)で日本市場向けの専用車を発売する。
広西汽車集団系が2023年、日本のEV設計企業と組んで約150万円の軽自動車のバンを出し物流企業に売り込む。
25年には年約2万台まで生産を増やす。
日本勢もEVシフトを急ぐが、品ぞろえと低価格化で出遅れた。
間隙を突く形の中国EVが商用から広がる可能性がある。
新型のEV軽バンは広西汽車傘下の五菱新能源が生産する。
積載量は350キログラム。1回の充電の航続距離は230キロメートルで宅配などの用途に使う。
電池は中国寧徳時代新能源科技(CATL)製を採用した。
価格は補助金込みで150万円前後。日本車の商用軽EVより2割程度安い。
リース形式で販売する。電池で低コスト材料を使ったり、中国の部品メーカーを中心とする調達網を活用したりすることで価格を抑える。
五菱新能源は中国で格安EV製造のノウハウも持つ。
五菱新能源は中国南東部の柳州市に工場を構えており、日本向けの全量を生産する。
日本向け車両の生産ラインを設けたり金型を作ったりすることを検討している。