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2023/09/30
福岡で電動バイクシェア 「5〜20キロの足に」
九州で石油販売首位の新出光(福岡市)が福岡市内で電動バイクのシェア事業「ラクすく」を拡大している。
会員数が事業開始当初の約300人から6200人へと増え、最寄り駅から5キロメートルほど離れたキャンパスに通う学生が利用するなど、「自動車では近すぎるが自転車では遠い」中距離の移動需要をつかみつつある。
脱炭素社会の進行で石油事業の先行きが不透明ななか、新事業の育成を急ぐ。
福岡市内などの同社のガソリンスタンドや商業施設、駅の一角に水色が印象的な、スクーターのような電動バイクが数台並ぶ。
ラクすくで「ポート」と呼ぶ場所だ。9月1日で市内に66カ所あり、配備する電動バイクは190台に上る。
MSソリューションズ(福岡市)が展開するXEAM(ジーム)ブランドの電動バイクを採用。
満充電で約40キロ走行できる航続距離や、市内に本社や工場拠点があってメンテナンスなどもしやすいことが決め手となった。
ラクすくを利用するには、まず対話アプリの「LINE(ライン)」でラクすくのアカウントを追加。
運転免許証とクレジットカード情報を登録した後に予約する。
その後でポートに行き、メーター下にある2次元バーコードをスマートフォンで読み取ってカギを取り出す。
リアボックスに入っているヘルメットを着用して乗り、目的地に着いたら最寄りのポートに返却する仕組みだ。
1分12円で利用できる料金プランの他に、利用開始から24時間使える1日プランも用意。
1日プランで充電切れになりそうになったらポートに返却して別の電動バイクに乗り換えることもできる。