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2024/05/10

再配達の悪影響を調査で明示、宅配BOX普及は急務

宅配ボックス「PYKES PEAK」(パイクスピーク)を提供するFun Standard(ファン・スタンダード、福岡県大野城市)は2日、宅配の配達員と消費者へのアンケート実施結果を公表し、宅配ボックス普及の重要性をアピールした。
一般的な宅配ドライバーの給与体系は、1個配達完了につき報酬が発生するため、多くの場合で不在配達は配達完了とはみなされず、2回配達しても1回分の報酬しかもらえないため、再配達は実質報酬が発生しないと指摘。再配達により、配達員1人当たり賃金で年間128万円を損失、時間では1人当たり年間1か月以上が失われていると試算する。
配達員のアンケートからは「再配達は実質タダ働き」「時間指定はなるべくやめてほしい(特に指定が集中する夜間帯)」など、配達員の本音も明らかに。配達員は、夜間の時間指定を避けるため、日中に不在票を入れずに再配達するという「見えない再配達」が数多くあることも解説。勤務時間8時間のうち11.1%の1時間20分が再配達に使われ、時間が無駄になっている配達員の現状が浮き彫りになっている。配達員の74.8%が再配達を有料化すべきと回答したことからも、見直しは急務である。