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2024/06/26
配達の処方薬、ネット診療から手元まで1時間で
料理宅配サービス「Wolt」を運営するウォルトジャパン(東京・渋谷)は7月中旬、オンライン診療から薬の配達まで1時間で提供するサービスを始める。韓国の医療新興企業と業務提携し即配体制を整える。診療も合わせて、業界最速水準で薬まで提供できることをアピールし利用者を増やす。
オンライン診療・薬配達アプリを提供する韓国のスタートアップ、ドクターナウ(ソウル)の日本法人が、ウォルトジャパンの法人向け配送サービス「Wolt Drive(ウォルトドライブ)」を活用する。
ドクターナウのアプリで提携する医療機関による診療と、薬剤師がする服薬指導のいずれもオンラインで済ませた処方薬を7月中旬から届ける。まずは東京都江東区など都内の一部を対象地域とし、順次広げる。
利用者はドクターナウのアプリで、症状や診察を受けたい医師などを入力してオンライン診療を申し込む。1時間で診療からウォルトの配達パートナーによる処方薬の配達まで完了する。ウォルトはまずドクターナウの提携薬局からの配送を手掛けるが今後、ウォルト提携の薬局をドクターナウ側に紹介し相互に薬局網を使うことも検討している。
ウォルトはこれまでも薬局やドラッグストアなどと組んで処方薬の即時配送に取り組んでおり、ウーバーイーツジャパン(東京・港)といった料理宅配の競合も相次いで参入している。料理宅配市場は巣ごもり需要が一服し踊り場にある。ウォルトは医療とセットの処方薬といった付加価値商品の扱いを増やし収益基盤を広げる考えだ。