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2023/06/09
「2115年まで50年延長」で欠ける議論
5月27日から2週間あまりにわたって行われた、首都高速道路1号羽田線の大師橋の架け替え工事にともなう通行止めのニュースは、筆者の予想よりもかなり大きく報道された。
全国版のニュースでも、工事の概要やその影響などについて詳細に解説される場面を何度も目にしたほどだ。
それは、単なる橋の架け替えではなく、物流にも大きく影響したからだろう。
日本郵便や複数の宅配業者が、あらかじめ荷物の配送に遅延が生じる可能性についてアナウンスをしたり、都心方面からのリムジンバスが通常より所要時間が延びるため、羽田空港が早めの到着や公共交通機関の利用を呼びかけたりするなど、その影響が広範囲にわたる社会的な課題となったことが、ニュースバリューを高めたといえるだろう。