Topics

トピックス
2024/06/12

スポットワーカーのトラブル防ぐ キテラ、就業規則策定

空き時間に様々な仕事を担う「スポットワーカー」が増える中、企業や働き手の労務や経理を支えるサービスが広がっている。スポットワーカーの労働実態に合った就業規則をクラウドで手軽に導入したり、1つのスマートフォンアプリで確定申告と家計簿の記帳を完結できるようにしたりする。労務などを巡るトラブルや煩雑な経理作業を減らし、スムーズに働ける環境を整える。
社内規定作成のクラウドサービスを手がけるKiteRa(キテラ、東京・港)はこのほど、スポットワーカーに特化した就業規則の提供を始めた。情報漏洩リスクや就業中の事故への対応、賃金の支払い方など、企業がスポットワーカーを雇用する際に留意すべき法的な観点を網羅した。
従来のアルバイトやパートタイマーは、半年や1年など長期間の雇用を前提に就業規則が作成されることが多かった。例えば「採用時に履歴書や職務経歴書を必ず提出しなければならない」「賃金の支払日は毎月25日と定める」といった規定が含まれることがあった。
今回策定した就業規則では「履歴書などの書類は会社が求めた場合に提示する」「募集アプリを介して会社が定めた月1回の定期的な賃金支払日を待たず給与を支払うことができる」などと定める。スポットワーク仲介のタイミー(東京・港)などが運営するアプリでは履歴書などを求めないことが通例となりつつあることを反映した。