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2023/08/18
スポットワーカー 1000万人の人手不足埋める
空き時間に様々な仕事を担う「スポットワーカー」が急増している。企業の副業解禁や柔軟な働き方を求めるフリーランスが増えているためで、働き手と企業を仲介する大手事業者の会員登録数の合計は半年で約3割増え、1千万人を超えた。
新型コロナウイルス禍の収束に伴い、人手不足が深刻な飲食業などで重要な戦力となりつつある。
主要仲介業者でつくる業界団体、スポットワーク協会(東京・千代田)によると、タイミー(同・港)など大手4社の登録会員の単純合計(5月時点)は約1070万人で2020年末比で倍増した。
重複登録している人も多いが、国内就業者数の15%程度に当たる規模だ。
とりわけここ半年の伸びが大きく、22年9月以降、約300万人増えた。
スポットワーカーは、タイミーなどがスマートフォンアプリを使ったサービスを始めた10年代後半から広がった。
自由に働く時間や場所を選べるのが魅力だ。近年のテレワークの定着や副業を解禁する企業の増加も後押ししている。
仲介業者の推計によると、スポットワーカーの3〜4割が正社員として勤めながら副業として働く人、3割がアルバイトやフリーランス、残りを学生らが占める。